コロナ禍の国際線フライト
前回も書いたが、JALロンドン行き深夜便はエコノミークラスの客でもラウンジが使えるのである。
コロナで航空会社はとても大変な状況にあるわけだから、無理しないで欲しいのだが、このサービスは健在なのである。嬉しいが、やはり心配になってしまう。
せめてもの応援の気持ちとして、食べるだけ食べ、飲むだけ飲もうと思う。俺ができるのはそれくらいだ。
ビュフェ形式ではなくなって、携帯からオーダーして持ってきてもらう形にはなっていたが、食べ物も、飲み物もコロナだからと言ってクオリティが下がっているようには全く感じなかった。素晴らしい。
色々なメニューがあり、思い切って色々頼んでも、まだアレも食べたい、コレもとなる。しかし育ちがいいので、躊躇してしまう。そんな時
「こちらもいかがですか?このワインにも合いますよ(笑顔)」
などと、救いの手を差し伸べてくれるのだ。
OMG, that’s Japanese O M O T E N A S H I, isn’t it?
というわけで、メニューにあるものほぼ全て食べつくしてしまった。もうお腹いっぱいです。もう英国は今度でいいので、帰ります…
というわけにはいかないのが悲しいところだが、こんな素晴らしいサービスを受けてしまうと、この先の、不安だらけの未知の領域への旅がさらにうっとおしいものに感じる。行きたくないよぉ〜…
なんだかんだで、搭乗時刻となった。
機内に入る。CAの皆さんの笑顔が眩しい。「コロナ渦」という暗い雰囲気を全く見せないようにしているのだと思う。頭が下がる。
さて、座席だが、事前の案内通り、周囲にだ〜れもいない。ヤッター!!
ビジネスより広いところでフルフラットでいける!
ロックスターなので、ビジネスクラスに乗ることもあるのだが、今回に関しては、ビジネスクラスよりはるかによかった。なぜか
ビジネスクラスにいると
「あ、僕ビジネスのお客なので、品が良くて、お金持ち、ガツガツしませんから、お上品ですからね。you know?」
という気持ちになる。すると、なんとなく疲れる。
例えば、シートをフルフラットにして、寝るのはいいが、寝相悪く、よく見るとヨダレ垂らしてガーッと寝ている… という姿は見られたくないのである(ちなみに自分は寝相が良すぎて、描く的に良くないらしいが)。
例えば、CAさんに何か聞かれたとして
「〜してくれたまえ」
なんて言いかねない。
しかしだ
エコノミーで自分の列の席全て使って、ゴロンゴロンしてみなさい。
もはや、育ちの悪い小学生と同等である。
失うものは何もない。
楽だ。あれ?もともとそんなに育ちは良くなかったのかも。おかしいなあ。まあ、ロックスターなので、成り上がりてやつ?そうしとくかなあ???
そしてさらに、これぞコロナ渦。エコノミークラスなのに、CAさんがひっきりなしにやってきては
「他のお飲み物はいかがですか?」
「スナックなどたくさん用意しているので、いつでも」
通常のビジネスクラス以上の接客クオリティであった。
もう、本当、永遠にこのフライトが続いて欲しいと思いましたよ。
しかし、ついに、我が JL041便は最終の着陸態勢に入ってしまった。
ついに、英国入国である。
何が待っているのだろうか。
tbc