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主語と目的語/補語の数の一致、必要?不要?単数、複数のナゾに迫る

なんか知らんが、以前に書いた記事

there is/are no 単数?複数?「〜がない」これでスッキリ

がよく見られているようだ。

こういうのに探究心を持つのは素晴らしいと思う。

ただし、真実を議論するのは大学の偉い先生とかの言語学者である。ネット上や一般書籍では俺や、単に海外出身とかいうだけのチンピラ一般人が偉そうにごちゃごちゃ述べたりするわけだが、それを無防備に鵜呑みにしてはいけない。

とはいえ、説明する側もされる側も、以下を踏まえていれば良いのである。


*どういう英語を学ぼうとしているのか/教えようとしているのか

つまり、資格試験を受ける 〜 カジュアルなコミュニケーション のどこらへんを想定しているのか、説明している人間がどんな視点で英語を語っているのか否か等、それらによって回答は大きく異なる。


*出身などのバックグラウンドにより回答が異なるのは十分あり得るということ

「英語ではこう言わない…」に騙されるな!その1
「英語ではこう言わない…」に騙されるな!その2

で書いた内容である。唯一無二の完全回答が欲しければ、学問として統一された論文などをあたるべきで、特にネット上で言ってることなんて話半分で聞くこと(通常の情報と同じ)。


*言語というものは変化し続ける。

昔は使っていたけど、もう若い奴はそんなこと言わないとか、逆ももちろんあり得る。

例えば、Google という固有名詞は既に普通の”動詞”として使われている。ロングマンの英英辞典にも堂々と載っているのだ。また、They というのはジェンダーフリーの世の中となり、性別を限定したくない人々のために単数で用いても文法的に構わないことになっている。

Google it! Now we have “singular they”.


*答えが1つとは限らない。複数が正解の場合、文句を言う奴は必ずいる。

だいたいそういう輩は声高だったり、自分の立場をひけらかしたりするものだが、つまり、グローバルな視点に欠けているので注意が必要である。どうしても唯一の正解が欲しければ、先ほど書いたように学術論文に頼るべき。

だいたい、なんでこの記事のテーマがみんな気になるのかというと、それは「数の一致をしないと異論を唱えられるのでは?」という潜在的恐怖なのだと思う。

とまあ、そんな感じで、気楽にやればいんじゃないすか〜♪ということでやっと本題。

There is/are ~ がみんな不安ということは、既にこういうのも不安だろうと思ったのである。

Hey teacher, can we use a smartphone here?

この文をどう思う?おかしい?おかしくない?不自然?自然?文法的に間違ってる?文法的に間違ってないけど不自然?…

ではもっとシンプルにしてスタート

We have a dream!

これはどう?この記事タイトルの「主語と補語,目的語の数の一致」で迷っているとしたら、既に怪しい人もいるかも。

でも、日本人の少年サッカーチームが目の前にいて、目をキラキラさせたキャプテンがこのセリフを発したところを想像してみよう。

すると、あら不思議。これは非常に自然に聞こえる。和訳をするとわかるかも。

「僕たちは(”同じ一つの”)夢を持っているのです!」

あり得るでしょう。チームとして同じ目標を共有しているのだ。なんか感動しそうな話だ。

これ主語は複数だが、目的語は単数。これって文法的には?

大丈夫。そこを一致させる必要は必ずしもない。言い換えると、

「どうでもいい」
(さっきも書いたが異論を唱える人は少なからずいる前提だがそういうルールはない)

では次

We have dreams!

一致に関して、どうでもいいってことはこれも文法に問題はない。むしろこちらの方が数の一致もしていて、異論を唱えられる余地はないから安心でしょ。

ただどうだろう。さっきと聞こえ方が違うと思わない?さっきの熱い気持ちが表現できない。数を一致させたら、内容が変わってしまったのだ。

「我々は(”皆それぞれの”)夢を持っているのです!」

な感じがしないかな?そう言いたいことも当然あるし、むしろ意図がそうである場合は

We have a dream.
We have dreams.

で悩むかもしれない。

では、どっちが合ってるのかの答えは

「文法的にどっちも間違ってはいない」

しかし

「英語が母国語だと、一方は全く言わない。もう一方はあまり言わない(好みの問題は間違いなくある)。」

である。

今回の記事で述べたいことで一番大事なのはここだ。

さらに、日本人である自分の意見として、また日本人である皆さんの姿勢として、

We have a ~.
We have ~s.

で迷った場合

「どっちも間違っていないし、意図が伝わるなら別にいいじゃないか。」(カジュアルな場合)

だが、それを

「どっちがあってるの?」
「これは間違い?」

と聞くもんだから、みんなごちゃごちゃ言いだす。合ってるとか間違ってるではなく(さっきも言ったが一致せよというルールはない)、「普通どっちも言わないけど、どっちって言われると、そうですねえ…」程度の話なのだ。

日本人があまり使わない海外ESL用のフォーラムをいくつか覗いてみたら、たいてい頭の堅そうな田舎出身の人が答えていて

「そういう言い方はしない」

的な答えが多い。

そんなんわかっとるわい…いきなり We have a car. とか言いだしたら病院行きだ。

答えている彼らにとっては母国語だから、理屈はほぼ答えてくれない。「そうじゃなくて、こう言う」と言われるだけだ。日本人を含めたESL用の回答はしてくれない(できない)。もとより「そんなんどっちでもいんじゃないかなあ」という柔軟な考えの人はそんなものには答えないのである。

資格試験等に向けて厳密なルールを知りたい場合は仕方ないが、もしそうであれば、ネット上で、得体の知れない人に相談して解決しよう、というのは全く時間の無駄。

話を戻しましょう。

「僕たちは皆夢を持ってるんだ。」はどう言えば?

Each of us has a dream.

とかになるだろう。他にもいくらでもありそうだ。優秀な奴らばかりを集めた企業のプロジェクトチームに配属されることになったときに、頭のキレそうなリーダーから唐突に言われそうなセリフである(ドラマやマンガの中の話だけだろうけど)。

そう、シチュエーションというのが大事なのだ。

いきなり、何の設定もなく「どっちが合ってる?」とネットで聞いても不毛なのがわかるだろう。

ちなみに

「我々は(チームとして同じ”いくつかの”)夢を持っているのです!」

と言いたければ

We have several dreams.

とか。いや、しかし、コミュニケーション、という意味からすれば、意図が通じるなら簡単な言い方で全く問題なし。また、これも大事なことだが、1文だけで意図を伝える必要は全くなし。シンプルな言い方を続けて補足すればいいのだ。

We have dreams! For example, mine is blah, his is blah blah, …

スクールで教えていてわかるが、生徒さんは for example は使いやすいようだ。これなら初級者でもいけるだろう。むしろ中級者は無理に文を作ろうとするから、こういうのができない人も多い。

さて次

We have a car.

いきなりこのようなフレーズを喋るシチュエーションが到底想像できないが、説明のためにはやむを得ない。

先ほどの dream を car に変えただけなのだが、ちょっと聞こえ方が変わってくる。

「我々は1台の車を共有で持っている。」

と聞こえるシチュエーションとしては、おそらくこの場に2〜3人いて、なんかちょっと貧乏ぽい人々の場合に限られる気がする。ちなみに自分が20歳くらいの頃はバンドで1台の機材車を持っていたので、ない状況ではない。ともあれ、これについては

「我々は(みんな)車を持ってるよ」

と聞こえるのが普通では?つまり、それで伝わるんだから「まあそれでいい」ということになる。ただ、それでも多少誤解が起こる可能性もあるので、若干不親切とも言える。

We have our cars.

と言えば、誤解もないし、文法的異論もないだろう。ちなみに

We have cars.

と言われても

「我々は車好きオヤジサークルなんだが共同で車をたくさん持ってるよ。ま、家には自分の軽とかはあるんだけどね。」

という時には問題がないだろう。もちろん、かなり不親切な言い方ではあるが、間違いではないのだ。

では次

You guys can use your smartphone here.

とか言われるシチュエーションはあるだろう。ここでは smartphone は単数にしているが、不自然さはないと思う(これでも異論はあるかも)。

We have a smartphone.

このフレーズもシチュエーションが到底想像できないが、説明のためだ。

car を smartphone に変えてみたのだ。さて、何が違う?

問題はないでしょう?でも、もし

「僕たち、1台のスマホを共有して持ってるんだ。」

と聞こえる感性をお持ちなら、きっと文学とかやった方がいい。

そういう状況はいくらなんでも不自然なのではないか。つまり現実でありえなさそうな状況なのである。もし本当に共有している牧歌的なお子様達なのであったり、何かのアクシデントで無人島に流されてしまい、1台のスマホだけがなんとか残ったような状況とか?そうね、なくはない。なくはないけどさあ…

Guys, we have only one smartphone with us now… OMG!

というわけで

We have smartphones.

とあえて言わなくても良いのでは、というかそっちが不自然、というのが自分の感覚である(異論はあるだろう)。これだとむしろ

「うちらみんなスマホは複数台持ちだよ〜」

となんかいけ好かないガキのセリフのように聞こえるのは自分だけだろうか。

では最後に

We have a nose.

全く問題ないでしょ?

We have noses.

これはないわ〜

と、思うんだけど、この We have noses. 派はいるのだ。前述した頭の硬い人々などが

We have noses. コチダネ

We have a nose. イワナイ
Each of us has a nose. ガタダシイ

て言ってるのを見た。完全に論点がずれてるんだけど、頭固いので気づかないんだな。

ま、そういうのは放っておいて。

つまりね

dream 共有することも多い
car 共有することもある
smartphone 普通共有しない
nose 共有できない

ということで、状況が違ってくる、というのが少なくともわかりました。とにかく、数の一致は特に気にしなくても(しつこいけど、異論があっても気にするな)、伝えたい内容をもとに考えよう、ということ。

では補語も考えてみよう。数が一致しないことはあるのか?だって、補語こそ S=C の関係のはずだから、一致しないとまずいのでは?と思うだろう。正直、自分も深く考えたことがないので、一緒に考えていこう。

I’m a teacher. 「先生やってま〜す」

They are teachers. 「あれみんな先公だぜ」

この2つは間違いなく正しい。数も一致しているし、自然である。

一致しない場合をひねり出してみる。

Cats are our best friend.

あるじゃん。「best friends が正しい」という人もいそうな気はする。しかし、単数形 friend で十分自然だ。これはきっと cats が「猫というものは」という集合名詞のように扱われる(ここでの動詞はareになるが)からだ思う。集合名詞とか不可算名詞の場合はすでに「数」という概念がないから、自由にS,Cの関係にしていいのは理解できると思う。

さて、それらでない場合があるか?

あ、文学的な表現になってしまうが

“We’re sort of one person.”

これはどうだ。比喩である。

「私たちは二人で一人の人間のようなものなの(だから、別れるなんてあり得ない〜とかなんとか)。」

一心同体というやつだ。悪くないじゃないか。

えーと、比喩だと問題ないのはわかったけど、逆にいうと、通常だと結構不自然なことが多いとは言えるのかも。

とはいえ、数の一致をしろー!という決まりはないので、結局、伝えたいことに忠実に文を作ればいいということかな。

「主語と目的語/補語の数の一致」の怪は単なる迷信

という話でした。頭の硬い亡霊のせいで広まったのかね?

まあ、それでも不安であれば、文の構成を変えて、頑なに一致させてくださいな。表現というのは何通りでもできるので

Yoshi