On the street / In the street
学校の英語では
”道で”というのは
on the street です。前置詞は”on”です(キッパリ)と教えてるんじゃないかと思う
英会話スクールでもそういうところはあるかもしれない
ちょっと勉強している人なら、さっと
on the street が出てくる。素晴らしい
では
in the street
とは”言わない”のだろうか、答えられるかい?
洋楽好きの人にはピンとくるかも。有名な曲があるからね。
実はブリティッシュにとってはこっちが普通。通常みんな in the street を使う。ただ、on the street を使う人もいなくはないが、そこらへんはあまり考えてやっているわけではない。ブリティッシュでもわざとアメリカぽい言葉を使う若い子逹もいるが、これは東京の人なのになぜか関西弁みたいなのを使いたがるのと似ているかもしれない、知らんけど(←これがまさにそうだ)。
こういうのは他のフレーズや単語でもよくあることだ。ただしその逆の、アメリカの人がブリティッシュの言い方をするということはまずない(ジョークとか、”特殊な状況”・・・(後述)は別ね)のが面白い。これは”使いたくない”のではなくて、単に知らないだけのことが多い。アメリカの言葉はハリウッド映画で世界中に広がっているからみんな知っている。ブリティッシュにとっても同じだ。
話を戻そう
なので自分が教える時には、ブリブリのブリティッシュイングリッシュ希望の生徒さんは別として
「on the street をおぼえてくださいね、でもブリティッシュは in the street を使うんだよ」
という感じになる
さて
ここまで説明してきたんだけど、ここからはそれを全くひっくり返してしまう展開になるよ…(さっきの(後述)としたところ)
Dancing in the Street
という、ちょっと古いけど割と有名な曲があり、非常に多くのミュージシャン逹がカヴァーしてきた。「史上最も多くカヴァーされたモータウンソング」として知られていて、大ヒットしたものも多い。David Bowie と Mick Jagger がデュエットしたやつとかね。そして特にUKで絶大な支持を受け続けてきた。
この曲を書いたのはマーヴィン・ゲイという人なんだけど、彼はアメリカ人
そしてこの曲の歌詞だけど、めっちゃアメリカの内容(興味があったら調べてみて)
でも in the street
これは歌詞の世界を考えるとなんとなく気持ちがわかると思う。on the street では、なんだかそこらへんの素行の悪そうなガキどもが2、3人だらだら踊っているイメージになってしまう
この歌詞の内容はもっと壮大なんだよね
in the street とすることによってかどうかは不明(多分そんなことではないのかな?)だけど、結果的に多くのUKのミュージシャン逹にカヴァーされ、UKの人々に支持されたというのが興味深い(実はアメリカでは政治的な理由により発禁になっていた)
今回は一筋縄ではいかない英語の面白さが伝われば嬉しいね
Yoshi